今現在ドライブを楽しまれている方にとって、自身が運転を楽しめるうちに自動運転が達成されるかどうかは気になる点ですね。
自動運転には以下のような定義があります。
自動運転レベルの定義の概要
レベル | 概 要 | 安全運転に係る監視、対応主体 |
運転者が全てあるいは一部の運転タスクを実施 | ||
SAE レベル 0 運転自動化なし |
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運転者 |
SAE レベル 1 運転支援 |
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運転者 |
SAE レベル 2 部分運転自動化 |
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運転者 |
自動運転システムが全ての運転タスクを実施 | ||
SAE レベル 3 条件付運転自動化 |
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システム (作動継続が困難 な場合は運転者) |
SAE レベル 4 高度運転自動化 |
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システム |
SAE レベル 5 完全運転自動化 |
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システム |
上記のレベル分けは皆さん見たことがあると思いますが、誰しもが『レベル2からレベル3が一気に上がり過ぎなんじゃない?』と思ったことでしょう。
レベル4以降はもしもの時の責任の所在についての定義と言っても良く、運転の楽しさと車を操ることの責務を理解できている私たちは、レベル3より上のものは求めていないようにも思います。また、運転を楽しみたい以上、単調な高速道路での走行だけを車に任せるという考え方にすると、上記定義よりも、以下のような分け方で考える方が、現状の先進技術が導入された車の自動運転の到達具合が分かりやすいように思います。
高速道路走行時限定の自動運転の定義
- ドライバーの足の解放
- アクセル操作 対応機能:アダプティブクルーズコントロール(ACC:前車追従機能)
- ブレーキ操作 対応機能:ACC+キューアシスト(完全停車、再発進)
- ドライバーの腕の解放
- レーンキープ 対応機能:レーンキープ(同一車線走行機能、各社名称が異なる)
- ETCゲート通過
- ドライバーの(一時的な)視覚・意識の解放
- 上記全ての達成により自動的に達成
既に多くの車で実装されているものに下線を引きました。こうして見ると、高速道路に限れは自動運転の達成は目の前のようにも感じます。ただ、現状ではドライバーに責任があり続けるようにするために、ハンドルから65秒以上手を離すと手動運転に切り替える仕組みを搭載することが国交省により義務付けられ(2017年10月時点)ています。この制約は安全基準の改正や法改正が行われるまで残り続けるでしょう。
レーンキープも達成されつつはありますが、車線維持のための調整方法としてハンドルの操作が自動で行われる(ドライバーが、システムの介入をハンドル伝いに直感的に理解し、その自動操作に再干渉できる)ものと、左右のタイヤの回転数を変更して車線を維持(ドライバーが、システムの介入を音や振動でしか理解できない)するものがあり、どちらがより良いものか模索されている最中でしょう。また、その車線修正の度合いについても、反対側の車線に向かうくらい大きく車の向きを変更し、左右の車線でピンボールのように揺れ動いてしまう極端なものから、車線に接近するとその車線に沿って走る機能、左右の車線の中央を維持する機能など、まだまだ最適解を模索する時期を脱していません。
個人的な夢としては、高速道路運転中でもマックではなくモスバーガーが食べられるようになることを期待しています。